漫画『君たちはどう生きるか』
◎1937年に出版された小説の漫画化
◎主人公は「コペル君」
◎ニコラウス・コペルニクス(1473年2月19日生まれポーランド出身 地動説を唱えた
天文学者)に因んでおじさんが付けたあだ名
◎甥っ子のためにおじさんはノートに様々な出来事を書き留めた
◎コペル君は過ちを犯す、友人を裏切ってしまった。コペル君は後悔して大きな苦痛を
味わう。勇気を出して友だちに謝って仲直りする。
◎おじさんが書き留めたノート
★人間はいつでも自分を中心にモノを見たり考えたりしたがる性質を持つ。
人は子どものうちは地動説ではなく天動説のような考え方をする(自分が中心)
やがて大人になると地動説のような考え方で物事を理解するようになる(これは稀、
ごく少数の大人しかいない)
★人の一生、世の中、人間としてのこの世、生きること、その意味その値打ち価値を
書物を読んで知るという訳にはいかない。必要なのは体験と感動、自分自身が感じて
心底受けた感動。肝心なのはそれらを受け取る心の目・心の耳を養い保有すること。
★自分が感じて心底思ったことを少しもゴマ化してはいけない、正直に考える。
ゴマ化したら、立派そうな人に見えるだけで、どんなに偉そうな考えも言葉もウソに
なってしまうから。他人の目にどう映るかではなく自分の目はどう見るのかが大事。
★人間の「生産関係」生きてゆくのに必要なモノには数知れない人々の働きが関わって
いる、人々の労働の産物でないものはない。
★この世は持ちつ持たれつ。誰ひとりこの繋がりから抜け落ちることはない。
★今までの人類の経験から教わらなければいけない。それを受け継いで、そして未だ
解くことができない問題を解く努力をする、発見をする。そうでなければ無駄になっ
てしまう。
★人間らしい関係を考える。
馬鹿にする、軽蔑する、一段高いところから人に接する態度は恥ずかしい。
他人の自尊心を傷つけてはダメ、他人の心をかえりみる、思いやる、想像する。
★何万年に渡る人類の悠々とした大きな流れの中においては一人の人間の一生は偉人も
英雄も一瞬のもの。短い一生を精一杯に使って生きる。
<感想>
私が思ったことは、最後の章、許した友人たちの気持ち。ここで許せなかったらこの先どんな事もどんな人も許せなくなってしまう、そんな思いと決心があったんじゃないかなってことです。 以上